保健指導リソースガイドに連載中

「日本の元気を創生する開業保健師の目指していること」として、保健指導リソースガイドに連載中です。

仲間の思いと活躍をごらんください。

 

No.1  はじめに ‐開業保健師協会の役割

 

日本開業保健師協会 会長 村田陽子

有限会社ビーイングサポート・マナ/NPOまな市民後見セーフティネット

 

 

組織に属さないで、仕事の受注を受けるフリーターではなく、事業を行う保健師が、全国にどのぐらいいるのか正確な数字は把握できていません。私の周りにはそのような働きかたをする保健師が増えています。100名ははるかに超えているのではないかと感じられます。保健師の新しい働き方として、組織に所属しないで働くことができる社会、希望すれば誰もが開業できる時代に変化してきた結果だと思います。  (続きを読む)

 


No.2  保健師は開業できるのか?(有限会社ビーイングサポート・マナ)

 

日本開業保健師協会 会長 村田陽子

有限会社ビーイングサポート・マナ/NPOまな市民後見セーフティネット

 

私は保健師として独立して今年で28年になります。1981年保健師学校を卒業後、企業に勤め9年間、産業保健の世界で働きました。10年目に自由な働き方を求めて、個人事業主になり産業保健と保健師さん、看護師さん向けの研修講師として仕事を始めました。それから5年後に有限会社を設立し、今年23期目を迎えています。(続きを読む)

 

 


No.3  開業に向けて ‐開業準備や時期について ‐

 

日本開業保健師協会 会長 村田陽子

有限会社ビーイングサポート・マナ/NPOまな市民後見セーフティネット

 

開業に向けて大事なことは、自分のできること、自分の特技や資格の優位性、人々のニーズ、売れる商品かどうか、自分の知識や経験が活かせるか、今後市場の成長が見込める分野かどうか、ではありません。それ以上に大事なことは自分のやりたい事は何かということです。知らないうちにどうしたらできるかを考えてしまうほどに夢中になれる事がやりたい事だと思います。(続きを読む)

 

 


No.4-1  ワンコイン健診の挑戦(ケアプロ株式会社)

 

日本開業保健師協会 副会長

ケアプロ株式会社 川添高志

 

 

私は、ケアプロ株式会社を2007年に創業しました。現在は、会社の社長として会社の経営をしています。ケアプロでは、2008年から日本初のセルフ健康チェック(旧名称:ワンコイン健診)を開始しました。一般市民が、買い物や通勤・通学の途中で“ちょっと立ち寄り、ちゃんと健康”を実現することで、生活習慣病の予防と医療費削減に貢献するものです。(続きを読む)

 


No.4-2  ワンコイン健診利用者40万人の素顔(ケアプロ株式会社)

 

日本開業保健師協会 副会長

ケアプロ株式会社 川添高志

 

現在、月に約一万人の利用者がいます。学生や主婦、フリーター、自営業者、高齢者、外国人など20代から90代まで幅広い利用があり、一年以上健康診断を受けていない方が約半数に及びます。そのような中、印象的なエピソードがいくつかあります。

(続きを読む)

 


No.4-3  保健師が変えてはならないこと、変えていくこと(ケアプロ株式会社)

 

日本開業保健師協会 副会長

ケアプロ株式会社 川添高志

 

保健師の仕事は、儲かるか、制度に触れないかではなく、本当に社会に必要かが最も重要なことです。社会に必要な保健活動を提供し続けることが変えてはならないことです。(続きを読む)

 

 


No.5-1  民間からの提案「ゆりかごタクシー ~命をつなぐ協働リレー~」(ナーシングクリエイト株式会社)

 

日本開業保健師協会 理事

ナーシング・クリエイト株式会社 押栗泰代

 

2012年の冬。一人の女性が妊娠。「もしここで陣痛が始まったら彼女はどうやって病院へ一人で行くのだろうか?」「タクシーは陣痛の始まった産婦を好んで乗せてくれるのだろうか?」非常に純粋な疑問が頭をよぎりました。そして「なんなら自分でタクシー会社を作ろうか?」という単純な発想につながったのです。(続きを読む)


No.5-2  ベビー防災「災害時の自助・共助・民助の普及に向けて」(ナーシングクリエイト株式会社)

 

日本開業保健師協会 理事

ナーシング・クリエイト株式会社 押栗泰代

 

平穏な毎日でさえも赤ちゃんの育児はとっても大変。突然の日常の変化が起こったとき、「私たちはどのように行動をすればいいのだろう。」そんなことを考え出えるようになりました。きっかけは、突然襲ってきた阪神淡路大震災でした。(続きを読む)

 

 


No.6  Dream Seedがめざしているもの(株式会社Dream Seed)

 

 

日本開業保健師協会 理事

株式会社Dream Seed 三井洋子

 

市役所の保健師を辞め、2008年に株式会社Dream Seedを設立して9期目となります。地域の健康を守る行政の役割を途中で放り出すような罪悪感と、行政という枠組みでは「しない、できない、すべきではない」けれど、課題解決のために組織を離れて必要と思うことをやった方が良いという使命感、そして自分らしい働き方や貢献する方法を思い悩んだ末に決断しました。その時悩んだ思いやプロセスが活動の原動力になっています。(続きを読む)


No.7-1  開業を決意するまで(エルイーシー合同会社)

 

日本開業保健師協会 理事
エルイーシー合同会社 水越真代

 

 

これを読んでいる皆さんは、開業保健師って??と気になっている方だと思います。そこで、「開業保健師さんてなんだか凄そう~~」と思っていた、ごく普通の保健師の私が「開業を決意する」までと「開業してから」をつづってみたいと思います。私の事例が・・何かのお役にたつことを祈って・・(続きを読む)


No.7-2  開業してから(エルイーシー合同会社)

 

日本開業保健師協会 理事
エルイーシー合同会社 水越真代

 

独立、開業されている方を見ると、2つのパターンがあるのではないかと思っています。 一つは「個人の魅力」で仕事をしている方、もう一つは、「提供しているプログラムの魅力」で仕事をしている方です。「個人の魅力」で仕事をしている方とは、「あなただから」研修・健康相談・お仕事を頼みますというパターンです。「プログラムの魅力」とは、何かの課題を解決するためには、お宅の商品を使うことが必要ですというパターンです。(続きを読む)


No.8-1  事業所外から中小規模事業場を支援するモデルづくりを目指して(株式会社ヘルス&ライフサポート)

 

日本開業保健師協会 理事

株式会社ヘルス&ライフサポート 齋藤明子

 

私は、臨床と職域看護師を経て、保健師学校に進学。地域保健師を経て大規模事業所に就職しました。40歳で離職後に出会った中小規模事業場の巡回健康相談や24時間の電話相談の仕事を通じて、あまりにも健康格差が大きい現実を目の当たりにし、産業保健のすそ野を拡げたいという思いだけで個人事業主として開業し、一貫して中小規模事業所の産業保健支援を行ってきました。  (続きを読む)

 


No.8-2  中小規模事業場の健康経営に開業保健師が如何に寄与できるか挑戦中(株式会社ヘルス&ライフサポート)

 

日本開業保健師協会 理事

株式会社ヘルス&ライフサポート 齋藤明子

 

開業保健師仲間との出会いから触発を受け、平成25年に60歳で個人事業主から法人化しました。開業にあたり中小企業庁の創業補助金を活用しました。法人化の目的は、個人事業主として実践した経験を幅広く中小規模事業所に展開したいという思いからです。 (続きを読む)


No.9-1 ナースの笑顔と子育ての楽しさ広がる社会を目指して( 株式会社 イマココ・クリエイト)

 

日本開業保健師協会 理事

株式会社イマココクリエイト 渡邉玲子

 

こんにちは。

開業保健師に関心のある皆様、また、地域母子保健サービスに関心があるみなさま。日本開業保健師協会の理事・渡邉玲子です。

 

 私は東京の下町・江東区で株式会社イマココ・クリエイトという産後ケア会社を経営しております。私が起業した当時は、地域母子保健サービスは無料が当たり前、公的サービスやボランティアが当たり前でした。育児相談やお茶会・ランチ会を開催しても、ほんのわずかの参加費をいただくだけでもお客様はもちろん同業者からも批判を受けました。

                                                                                                                          (続きを読む)

 


No.9-2 ナースがおうちで産後ケア。北欧の産後家族看護を日本にも。( 株式会社 イマココ・クリエイト)

 

日本開業保健師協会 理事

株式会社イマココクリエイト 渡邉玲子

 

こんにちは。

開業保健師に関心のある皆様、また、地域母子保健サービスに関心があるみなさま。日本開業保健師協会の理事の渡邉玲子です。

前回は、私が地域母子保健サービスで起業したきっかけを中心に北欧での産後ケアについてお話しました。今回は、帰国後から産後ケア事業立ち上げまでをご紹介します。(続きを読む)

 

 


No.10-1 「人生のしょんぼりをワクワクに変える!」をミッションに( 合同会社チームヒューマン)

 

日本開業保健師協会 副会長

合同会社チームヒューマン 徳永京子


合同会社チームヒューマン代表の徳永です。

チームヒューマンは、働き盛りのこころとからだの健康を応援するための会社です。
「はたらき盛りを元気で、いきいきと働ける」「自分の能力を発揮して、お互いを認め合える」
「自分を必要としてくれる人と共に成長する」 そんな会社を作りたいと思っています。(続きを読む)

 


No.10-2 年間200本の依頼とリピート率90%の売れっ子講師に!( 合同会社チームヒューマン)

 

日本開業保健師協会 副会長

合同会社チームヒューマン 徳永京子

 

開業を意識し始めた時、起業のノウハウを教えてくれる週末起業フォーラムという勉強会に参加しました。平日は派遣で働きつつ、週末に起業準備をしていたのです。

 

自分に何ができるかわからなかったし、開業している保健師は身近にはいませんでした。 ある日、自分の肩書きを作るというワークがありました。たとえば、名刺交換や自己紹介の時に、興味を持ってもらえるような肩書きがあれば、そこから会話が広がります。(続きを読む)


No.10-3 開業保健師という生き方( 合同会社チームヒューマン)

 

日本開業保健師協会 副会長

合同会社チームヒューマン 徳永京子

 

ストレスチェック制度が始まって、制度の中核になるのは、ストレスチェックを年に1回実施して、自分のストレスの状態を知ることと、高ストレスであった場合に、医師に面接を申し出て、就業上の配慮を受けることです。

しかし、私は、制度が始まる前から、一環して、「職場環境改善活動」にこだわっていました。ストレスチェックの実施と、医師面接は義務で、職場環境改善活動は努力義務なのですが、最近、その「こだわり」の理由がわかってきました。(続きを読む)


No.11-1 「仕事の軸」〜有限会社ビーイングサポート・マナとして〜(有限会社ビーイングサポート・マナ)   

 

日本開業保健師協会 会長 村田陽子

有限会社ビーイングサポート・マナ/NPOまな市民後見セーフティネット

 

開業するのに大切なことは、やりたいこと、ビジョンが明らかであることと、よく後輩たちに話します。中には独立することに憧れていて何をしたいのかが明確でない人の相談を受けることもあります。

 

開業したい人のコーチングで良くする質問に「報酬がもらえなくてもやりたいこと」「ベーシックインカムがあっても仕事にしたいことは何ですか」というのがあります。(続きを読む)


No.11-2 「仕事の軸2」~NPOまな市民後見セーフティーネットとして~(認定NPO法人 まな市民後見セーフティーネット)

日本開業保健師協会 会長 村田陽子

有限会社ビーイングサポート・マナ/NPOまな市民後見セーフティネット

 

もう1つの仕事の軸 NPO まな市民後見セーフティーネットについてご紹介します。
時代の流れ、仕事を積み重ねる中で「自己決定」の軸はさらに、高齢者に向けられてゆきました。それは、社会福祉法人伸こう福祉会との出会いでした。専務理事から、ご入居者の喜ぶこと、若い頃の好みなどにあわせた介護がしたいけど、どうしたらいいかしら?という質問がきっかけでした。

 

たどり着いた結論はお元気なうちに趣味や好み、介護などの希望を聞いておくこと、書き留めておいてもらうこと、すなわちエンディングノートの作成でした。(続きを読む)

 

 


◇開業保健師 大家としての活動~精神障害者のすまい提供をめざして~(トータルライフイノベーション)

日本開業保健師協会 理事

トータルライフイノベーション 井倉一政

 

2014年から、三重県で精神障害者など社会的弱者の方にも優しい住居提供事業を行っています、トータルライフイノベーションの井倉一政です。

もともとは、保健所の精神保健の担当保健師として、医療観察法の地域処遇の事例や措置入院後の地域での支援をしておりました。今でこそ「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」の推進が言われており、精神障害者のすまいの重要性が指摘されていますが、当時は、行政においても、地域おいても、精神障害者のすまいの有効な対策は見いだせない状況が長く続いていました。(続きを読む)